なぜ宗教は平和を妨げるのか(町田宗鳳)
書籍情報
書籍目次
- はじめに
- 第一章 二つの<影>の戦い
- われわれに与えられた一つの啓示
- <対象化>という逃避行
- イスラム原理主義はアメリカの影
- 見ることのできない紛争の裏側
- 「アメリカ教」という隠された宗教
- グローバリズムとい大宣教命令
- 世界貿易センターとカーバ神殿
- 米大統領が失言した「十字軍」
- ほんとうの敵は誰なのか
- 紛争を<内在化>する勇気
- 第二章 エルサレムという人類の十字架
- イスラム世界への無知と無関心
- ユダヤ人の歴史的記憶
- 『コーラン』に記されている敵意
- パレスチナで何が起きているか
- 何がイスラエルを怒らせるのか
- テロリストが抱く成功への脅威
- 平和を歓迎しない人間もいる
- パレスチナは原理主義の交差点
- ユダヤ教を追い詰めたもの
- 第三章 衝突する「正義」の歴史
- 北アイルランドとルターの呪い
- アメリカ南部の境界焼き討ち事件
- ロシア正教とイスラム教の戦い
- 妄想性障害にかかるバルカン半島
- 現代版メソポタミア対ペルシア戦
- インド大陸に刻まれた歴史的屈辱
- 必ずしも平和愛好者でない仏教徒
- アフリカを暗黒大陸にしたのは誰
- 第四章 なぜ信仰ある者が人を殺めるのか
- 宗教に不可避な盲目性
- <狂い>と「悪性のナルシズム」
- 宗教を歪める三つのエゴ
- 正義の仮面をかぶった人間のエゴ
- 「宗教の原理」信仰の動脈硬化へ
- 「民族の原理」抑圧への反発
- 「政治の原理」は世界を切り刻む
- 「領土の原理」は人類誕生から
- 宗教もまた一つの領土である
- 「経済の原理」核心に貧困の問題
- 原理主義に走りやすいイスラム教
- 第五章 いかに平和を構築するのか
- 紛争という家族の不幸
- 自分の中のテロリスト
- 許されない大地への冒涜
- 必要なのは<影>との対話
- 絶望と人類の叡智
- 人類は宗教を乗り越えられるか
- あとがき
- 参考文献