外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD(Fred Pearce)
書籍情報
書籍目次
- はじめに
- 第1部 異邦人の帝国
- 第1章 グリーンマウンテンにて
- 世界中から持ち込まれた動植物
- 外来種が高めたアセンション島の生物多様性
- 在来種vs外来種、仁義なき戦い
- アリたちのスーパーコロニーと消滅
- 外来種は本当に悪者か?
- 第2章 新しい世界
- 外来種も病原菌も人類の旅のお供
- 動植物の順化と「脱走」
- ホテイアオイとナイルパーチが増えた真の理由
- 驚異の木「メスキート」の悲劇
- 第3章 クラゲの海
- 船のバラスト水、海洋博物館からキラー生物
- ほんとうの原因は人間による環境破壊
- 長い時間軸でとらえると在来種などいない
- 第4章 ようこそアメリカへ
- タマリクス、熱狂的な期待のあとの転落
- よそ者の貝が水質を浄化してくれたエリー湖
- 外来種にさらされても多様性あふれるサンフランシスコ湾
- ペット出身の外来種たち
- 外来種排斥という陰謀の不都合な真実
- 第5章 イギリス ――イタドリにしばられた国
- ヴィクトリア朝ワイルド・ガーデンの末裔
- かわいらしい外来種は許される?
- 第2部 神話とドラゴン
- 第6章 生態学的浄化
- イタチごっこのネズミ捕り
- 袋小路に入る外来種駆除の取り組み
- ワニも食べつくすオオヒキガエルが市民権を得るまで
- 民族浄化ならぬ生態系浄化の狂信ぶり
- 第7章 よそ者神話
- 偏見と詭弁がはびこる侵入生物学
- 外来種被害のずさんな算出法
- 経済効果の高い外来種には触れていない
- 第8章 "手つかずの自然"という神話
- 森林の奥地に栄えた文明は無数にあった
- 牛痘ウイルスとツェツェバエが起こした生物学的革命
- 第9章 エデンの園の排外主義
- ダーウィニズムと完璧なる自然
- エコロジカル・フィッティングという手がかり
- 外来種悪玉論からの改宗と周回遅れの環境保護運動
- 第3部 ニュー・ワイルド
- 第10章 新しい生態系
- 自然回復のきっかけをつくるコロナイザー
- 新しい生態系の復元力を認める
- ほとんどの荒れた生態系は回復している
- 第11章 都市の荒廃地で自然保護を再起動する
- 都市の荒廃地にあらわれた楽園
- 驚くほど都会ぐらしを楽しむ野生動物たち
- 野生動物の天国、チェルノブイリ
- 旧来型の環境保護は自分の首を締めている
- 第12章 ニュー・ワイルドの呼び声
- スーパー・スピーシーズ
- それでも古い時代に自然を戻そうとする人々
- 管理なき自然を求めて
- 解説
- 原注