武器になる情報分析力 (上田篤盛)
書籍情報
- 著者:上田篤盛(著)
- 発行日:2019-06-20
- ISBN:9784890633869
書籍目次
- はじめに
- 第1章 情報からインテリジェンスへ
- 1 インテリジェンスとは何か?
- インフォメーションとインテリジェンスの違い
- インフォメーションとインテリジェンスを混同しない
- インテリジェンスの3つの要件
- 2 インテリジェンスとはいかなる知識か?
- 「敵」「我」「戦場」の3つを知る
- 敵を知ることは「戦わずして勝つ」ための1つ
- 我を知ることは敵を知るよりも重要
- 「アウトサイド・イン」思考が重要
- 3 インテリジェンスと戦略・戦術の関係
- わが国のインテリジェンス軽視の風潮
- 戦略と戦術の違い
- 戦略とインテリジェンスの関係
- 4 カスタマーとインテリジェンス担当者との関係
- インテリジェンスはカスタマーのもの
- 組織の目的や基本戦略を理解する
- 遠すぎても近すぎてもいけない
- 5 インテリジェンスの究極的な目標
- インテリジェンスの3つの種類
- インテリジェンスの究極目標は未来予測
- 未来予測とは不確実性の低減にほかならない
- 不確実性に対処する2つの手法
- 起こりえる複数の事象とその確度を明示する
- シナリオ・プランニングの活用
- 1 インテリジェンスとは何か?
- 第2章 情報分析力を身につける
- 1 「インテリジェンス・サイクル」
- 2 「計画・指示」の段階 情報要求とは何か?
- 目標指向の弊害
- 「鶏と卵」の問題
- 3 「収集」の段階
- オシントで90パーセント以上のことがわかる
- 第一次情報と第二次情報
- 4 「処理」の段階
- 情報はデータベースとして蓄積
- 情報は「劣化」する
- 情報の評価と情報源の評価は異なる
- 5 「分析・作成」の段階
- 情報分析とは何か?
- 分析とは事象を分類して特徴を見ること
- 統合と解釈がインテリジェンスの価値を生む
- サイエンス派とアート派
- プロダクトに必要な要件
- 作成するプロダクトの種類は?
- 6 「配布」の段階
- 第3章 情報分析はなぜ失敗するか?
- 1 情報分析を失敗させる外的要因
- 情報の氾濫
- 情報の操作
- 組織の縦割り「ストーブ・パイプス」
- インテリジェンスの政治化
- 組織の硬直化と集団浅慮
- 兆候と警告─オオカミ少年症症候群
- 2 情報分析を失敗させる内的要因
- 想像力の欠如
- 意図分析への傾斜
- 妥当性の判断尺度を過信
- さまざまなバイアスの存在
- 〝結果オーライ〟こそ失敗の本質
- 3 さまざまなバイアス
- (1)一つの仮説にとらわれるバイアス
- サンプリングバイアス
- 生存バイアス
- 利用可能バイアス
- 確証バイアス
- (2)誤った仮説を立てるバイアス
- 希望的観測
- 猜疑心バイアスと敵意帰属バイアス
- 因果関係バイアス
- ハロー(後光)効果
- フレーミング効果
- ミラー・イメージング
- クライアンティズム(顧客迎合主義)
- 過大評価・過小評価
- 平均回帰バイアス
- 多数派(集団)同調バイアス
- (3)一度立てた仮説や結論を修正できないバイアス
- アンカーリング・バイアス
- レイヤーイング(多層化バイアス)
- 正常性バイアス
- 現状維持バイアス
- 後知恵バイアス
- (1)一つの仮説にとらわれるバイアス
- 1 情報分析を失敗させる外的要因
- 第4章 情報分析力を高める
- 1 効率的な情報分析のための着眼
- ニーズを明確にする
- 「知らなければならないこと」は千差万別
- 「逆から考える技術」を学ぶ
- 2 質問を設定する
- (1)最初の質問を設定する
- 回答を意識する
- 質問は4つに分類できる
- 現在の質問と未来の質問の違い
- よい質問の条件
- クローズドクエスチョンからオープンクエスチョンへ
- 「5W1H」の概念で整理する
- 未来予測ではオープンクエスチョンが重要
- 質問は常に修正する
- (2)質問を再設定する
- 再設定によって論点を明確にする
- 3つの「目」を活用する
- ブレーンストーミングを行なう
- (3)質問を分解する
- 質問をブレークダウンする
- フェルミ推定を応用する
- 「MECE」で質問を分解する
- 階層ツリーを利用する
- (1)最初の質問を設定する
- 3 ドライバーを設定する
- (1)ドライバーを案出する
- ドライバー(鍵)とは何か?
- フレームワークを活用する
- 関係図を作成する
- ロジック・ツリーを活用する
- (2)ドライバーを選択する
- ドライバーの数を制限し優先順位を判断する
- ドライバーに評価尺度を設定する
- (1)ドライバーを案出する
- 4 情報を収集し、整理する
- (1)情報を効率的に収集する
- キーワード検索を行なう
- 検索要領を工夫する
- ネット情報の利点・欠点を認識して活用する
- 情報は積極的に取りにいく
- 第二次情報を活用する
- 秘匿記事から重要情報を入手する
- (2)情報源と情報の評価をしっかり行なう
- 評価のための尺度を持つ
- 青、黄、赤に色分けして選別する
- (3)情報を体系的に整理する
- 問題意識をもって分類する
- マトリクスを活用する
- クロノロジーを活用する
- (1)情報を効率的に収集する
- 1 効率的な情報分析のための着眼
- 第5章 情報分析力で先を読む
- 1 前提を明らかにして仮説を立てる
- 前提を明らかにする
- 「隠れた前提」を見落さない
- 仮説を立てる
- アナロジー思考を活用する
- ブレーンストーミングを活用する
- 2 仮説を立証し検証する
- 仮説を証拠で立証する
- 仮説を因果関係で検証する
- 3 前提や仮説を見直す
- リンチピン分析で前提を見直す
- 「重要な前提の見直し(KAC)」を使う
- 競合仮説分析(ACH)
- 競合仮説分析を実践する
- 4 未来を予測する
- 「4つの仮説案出」を使う
- SWOT分析を用いる
- イベント・ツリー分析を用いる
- 「仮説の見直し(HR)」を使う
- 5 シナリオを作成する
- シナリオ・プランニングの基本的な考え方
- シナリオ作成の基本的な手順を理解する
- 1 前提を明らかにして仮説を立てる
- 付録 情報分析の実習
- 課題1 質問を再設定する
- 課題2 質問を細分化する
- 課題3 ドライバーを案出する
- 課題4 クロノロジーを活用する
- 課題5 仮説を立案する
- 課題6 未来仮説を立案する
- 課題7 仮説を評価する
- 課題8 イベント・ツリー分析を適用する
- 課題9 シナリオを作成する
- おわりに
- 主要参考文献