渡邉哲也のポジショントーク未来予測法(渡邉哲也)
書籍情報
- 著者:渡邉哲也
- 発行日:2013-07-31
- ISBN:9784864711395
書籍目次
- はじめに ――すべての言説はポジショントークである
- 第1章 ポジショントークを知る
- ポジショントークの定義
- がもてはやされる構造変化
- 多神教文化ではポジショントークは見えにくい
- グローバル文化でポジショントークの対立構造がはっきりした
- 誰もがやっているポジショントーク
- ポジショントークはトークの主体の利益を考える
- 「右」も「左」もポジショントークである
- ポジショントークは善でも悪でもない
- ポジショントークがわかると世の中がわかる
- ポジショントークを学ぶことはグローバル化の基本
- ニヒリズムを脱する「統治」の思想
- ポジショントークの仲裁能力で文明度が決まる
- ケーススタディ(1) 証券会社のポジショントーク イオンとユニクロのポジショントーク
- 第2章 ポジショントークを読む
- 「誰が、どのように利益を得るか?」を考える
- 外圧を使ったポジショントークのごまかし
- ポジショントークは不安と恐怖を利用する
- ポジショントークを支える「見えないもの」
- 権利によるポジショントークの補強
- 「統計」を利用したポジショントーク
- テレビや新聞を見ないほうがいい理由
- 善意につけこむポジショントーク
- ビジネスマンをとりまくポジショントーク ――英語公用語化論
- サラリーマンは会社から自立するべきである?
- ポジショントークを読み解くには
- ポジショントークを読み解くための勉強法
- ケーススタディ(2) サギフェスト
- 第3章 ポジショントークと上手に付き合う
- ポジショントークに耳を塞ぐな、利用せよ
- 「ノイジー・マイノリティ」の存在意義
- ポジショントークにも良し悪しはある ――「法理」という判断基準
- 信義則がもっとも大切な判断基準
- 「神」さえも超える信義則
- ケーススタディ(3) 橋下市長発言
- 第4章 ポジショントークを上手に語る
- 信用はプライスレス
- ポジショントークはクレジットカードに似ている
- 「一ドル=五十円」は論理破綻のポジショントーク
- なぜポジショントークはエスカレートし、やがて破綻するのか
- 持続不可能なポジショントークをする人々
- 予算を作れない政権は倒れる
- ケーススタディ(4) エコノミストとメディアのポジショントーク
- 第5章 ポジショントークで未来を予測する
- 「民は権力に乗るしかない」という鉄則
- 民主党政権化で本を書かなかったわけ
- ケーススタディ(5) アベノミクスと「価値外交」
- 終章 なぜ私はポジショントークに敏感になったのか
- 絶対的な正義はないと知った子供時代
- これからの日本人に必要とされるポジショントークとは
第1章 ポジショントークを知る
ポジショントークとは
- 大雑把に言うと、自分の立場を有利に誘導するために行われる発言・言説
- 自分に不利になることを意図的に伏せることも含まれる(人間はあえて自分が不利になるようなことは言わない)
- 人間が発するあらゆる発言は基本的にポジショントークと捉えてよい
ポジショントークの例
- 異性へのアプローチ、就職・転職活動での面接、営業トークなどなど
ポジショントークは善か悪か
多神教文化ではポジショントークは見えにくい
- 日本のような多神教文化では他者を否定することを正当化しづらく、対立が顕在化しづらいのでポジショントークも見えにくい
- [MEMO]
- 多神教であることと他者を否定することの正当化云々のつながりがわからない
- 対立自体は普通に存在したと思うのだが
根回しと自民党
- 自民党には派閥があるが、そのお陰で巨大な政党内部でも話し合いがスムーズに進む
- 民主党にはそのようなものがなく(あるいは影響力が弱く)、個々の議員が好き勝手に動くので統一的な意思決定が遅い
第2章 ポジショントークを読む
基本
ポジショントークのごまかし方
- 正直にポジショントークをかますと利害関係がわかりやすくなり、意図を見透かされやすい
- そこでワンクッション入れることで利害関係を誤魔化す
- 例えば、「海外の反応」的な外圧
- [MEMO]
- 中国や韓国はこう言ってる、WHOや国連の方から来ました論法とか
フリーサイズ効果
- どうとでも解釈できる文言(=フリーサイズ)で相手を不安にさせる
- [MEMO]
陰謀論
権威論証
統計
テレビや新聞を見ない方がよい理由
- 視聴率や売上の為にセンセーショナルな煽り記事・扇動報道に走りがちだから
- ワイドショー、週刊誌は特にそう
- 扇動と偏向報道が主流なので見る価値がない
正義/善行こそ疑う
ポジショントークを読み解くには
- 人間は自分の利益を最大化したい生き物であることを理解する
- 権利と義務という軸で情報を整理する
- 感情を切り離し、双方の利益構造に注目し、ロジックを整理する
権利/義務関係
感情は切り離す
- 「かわいそう」「理不尽だ」という感情は問題の本質から外れがち
- 問題解決の為には一旦感情は切り離した方がよい
ポジショントークを読み解くための勉強法
第3章 ポジショントークと上手に付き合う
[MEMO]
- ポジショントークに耳を塞いではいけない
- ポジショントークは分析して利用するものと考えるべき
- ノイジーマイノリティという存在
- ノイジーマイノリティは騒ぐこと自体が彼らの利益
- ノイジーマイノリティは黙殺するのがよい
- 「うるさい人の言う事は無視」が正しい
- ノイジーマイノリティは彼らの生活の為に騒ぎ続けるしかない
- ポジショントークの信頼度
- 信義則の内容
第4章 ポジショントークを上手に語る
[MEMO]
- 信義則に沿ったポジショントークは信頼を得る
- 信頼を得れば次のポジショントークも信頼される
- 目先の欲に囚われた近視眼的なポジショントークは論理破綻を生じ、信頼を失う
- 信頼貯金
- ポジショントークをエスカレートさせるのは破滅への道
- 破滅するポジショントークのサイクル構造
第5章 ポジショントークで未来を予測する
[MEMO]
- 民は権力に乗るしかない
- 経済は政治が動くしかない
- 政治家のポジショントークを読み解く
終章 なぜ私はポジショントークに敏感になったのか
[MEMO]