人工知能は人間を超えるか(松尾豊)
書籍情報
- 著者:松尾豊
- 発行日:2015-03-10
- ISBN:9784040800202
書籍目次
- はじめに 人工知能の春
- 序章 広がる人工知能 ――人工知能は人類を滅ぼすか
- 人間を超え始めた人工知能
- 自動車も変わる、ロボットも変わる
- 超高速処理の破壊力
- 人工知能はSF作家になれるか
- 人工知能への研究投資も世界中で加速
- 職を失う人間
- 人類にとっての危機が到来する
- 第1章 人工知能とは何か ――専門家と世間の認識のズレ
- まだできていない人工知能
- 基本テーゼ:人工知能は「できないわけがない」
- 人工知能とは何か ――専門家の整理
- 人工知能とロボットの違い
- 人工知能とは何か ――世間の見方
- アルバイト・一般社員・課長・マネジャー
- 強いAIと弱いAI
- 第2章 「推論」と「探索」の時代 ――第1次AIブーム
- ブームと冬の時代
- 「人工知能」という言葉の誕生
- 探索木で迷路を解く
- ハノイの塔
- ロボットの行動計画
- 相手がいることで組み合わせが膨大に
- チェスや将棋で人間に勝利を飾る
- [秘訣1]よりよい特徴量が発見された
- [秘訣2]モンテカルロ法で評価の仕組みを変える
- 現実の問題を解けないジレンマ
- 第3章 「知識」を入れると賢くなる ――第2次AIブーム
- コンピュータと対話する
- 専門家の代わりとなるエキスパートシステム
- エキスパートシステムの課題
- 知識を表現するとは
- 知識を正しく記述するために:オントロジー研究
- ヘビーウェイト・オントロジーとライトウェイト・オントロジー
- ワトソン
- 機械翻訳の難しさ
- フレーム問題
- シンボルグラウンディング問題
- 時代を先取りしすぎた「第五世代コンピュータ」
- そして第2次AIブームが終わった
- 第4章 「機械学習」の静かな広がり ――第3次AIブーム(1)
- データの増加と機械学習
- 「学習する」とは「分ける」こと
- 教師あり学習、教師なし学習
- 「分け方」にもいろいろある
- ニューラルネットワークで手書き文字を認識する
- 「学習」には時間がかかるが「予測」は一瞬
- 機械学習における難問
- なぜいままで人工知能が実現しなかったのか
- 第5章 静寂を破る「ディープラーニング」 ――第3次AIブーム(2)
- ディープラーニングが新時代を切り開く
- 自己符号化器で入力と出力を同じにする
- 日本全国の天気から地域をあぶりだす
- 手書き文字における「情報量」
- 何段もディープに掘り下げる
- グーグルのネコ認識
- 飛躍のカギは「頑健性」
- 頑健性の高め方
- 基本テーゼへの回帰
- 第6章 人工知能は人間を超えるか ――ディープラーニングの先にあるもの
- ディープラーニングからの技術進展
- 人工知能は本能を持たない
- コンピュータは創造性を持てるか
- 知能の社会的意義
- シンギュラリティは本当に起きるのか
- 人工知能が人間を征服するとしたら
- 万人のための人工知能
- 終章 変わりゆく世界 ――産業・社会への影響と戦略
- 変わりゆくもの
- 産業への波及効果
- じわじわ広がる人工知能の影響
- 近い将来なくなる職業と残る職業
- 人工知能が生み出す新規事業
- 人工知能と軍事
- 「知識の転移」が産業構造を変える
- 人工知能技術を独占される怖さ
- 日本における人工知能発展の課題
- 人材の厚みこそ逆転の切り札
- 偉大な先人に感謝を込めて
- おわりに まだ見ぬ人工知能に思いを馳せて