ヒトは「いじめ」をやめられない(中野信子)
書籍情報
- 著者:中野信子
- 発行日:2017-09-28
- ISBN:9784098253081
書籍目次
- はじめに
- 第一章 いじめの快感 〜機能的・歴史的観点から考える〜
- 第一節 いじめのメカニズム
- いじめは種を残すため、脳に組み込まれた機能
- 集団にとって制裁行動は必要な行動だった
- 「向社会性」がいじめを生む
- 第二章 いじめに関わる脳内物質
- 第一節 オキシントン
- "愛情ホルモン" オキシトン
- オキシトンの分泌により愛情が深まる
- オキシトンがいじめを助長する
- 仲が良いほどいじめが起きやすい
- 高い仲間意識の危険性 〜泥棒洞窟実験〜
- 集団は理性を鈍化する
- 誰でも差別者になる 〜青い目・茶色い目実験〜
- 第二節 セロトニン
- 「裏切り者検出モジュール」
- "安心ホルモン" セロトニン
- 日本に不安心の人が多いわけ
- 日本人の不安症と勤勉さは江戸時代に作られた?
- 第三節 ドーパミン
- 「快感」は「理性」より強い
- 脳内麻薬ドーパミンの働き
- 「正義感」がいじめを助長する
- なぜ「いじめられる側にも原因がある」と言われるのか
- いじめは深化する 〜スタンフォード大学監獄実験〜
- 第三章 いじめの傾向を脳科学で分析する
- 第一節 いじめられやすい人の特徴
- 身体的弱者、空気が読めない人
- 一人だけ得をしているように見える人
- 異質な存在と思われる人
- 第二節 いじめがより深刻化するとき
- 小学校高学年から中学二年生に過激化する
- いじめが増える時期は、6月と11月
- 第三節 男女のいじめの違い
- 女性はグループを作り、男性は派閥を作る
- 男性の方が妬みを感じやすい
- 男性の制裁行動は過激化する
- 女性のサンクションは巧妙化する
- 若い女性は"嫉妬"を受けやすい
- サイコパスはいじめに参加しない
- 第四節 学校現場のいじめの現場
- 文部科学省のいじめ対策の現状
- 仙台市のいじめの例
- 「いじめゼロ」を目指すことで生まれる矛盾
- 傍観者が通報すればいじめは減るか
- 第四章 いじめの回避策
- 第一節 大人のいじめの回避策
- 女性が女性の妬みを煽らない方法
- プロ意識を見せ、獲得可能性を下げる
- 自虐ネタの達人になる「アンダードッグ効果」
- 相手と自分の感覚の違いを知る
- 「メタ認知」を高め60%の間柄になる
- 相手に求める「誠意」には、男女の違いがある
- 女性のクレーム対策は、「共感」がキーワード
- 率直に話す力を高める
- ミラーニューロンで、芸人のコミュニケーション力を身につける
- 第二節 子どものいじめの回避策
- 6月と11月の学級機器を回避する
- 真面目な組織はいじめが起こりやすい
- 人間関係を薄めていじめを回避
- 学校教育のあり方を見直す
- 「ももクロ」から学ぶこと
- 団結の意義を見直す
- ザ・サードウェーブ実験
- いじめの悪意は見えにくく、止めにくい
- 空間的に距離をおく権利を与える
- 学校を休むといじめは酷くなるのか
- 第三節 教育現場における環境的回避策
- 第三者の目で死角をなくす
- 暴力を伴ういじめに対する抑止力
- ノンバーバルコミュニケーションによるいじめ
- 大津市の取り組みの例
- 監視カメラによる抑止力の効果
- 匿名化によるルシファー・エフェクト
- メタ認知力を高めて、自分をコントロールする
- 主要参考文献