業務システムのための上流工程入門(渡辺幸三)
書籍情報
書籍目次
- はじめに
- 第1章 上流工程の困難
- 1 ボトルネックは「分析・設計・検収」
- 2 システム開発のフェーズ分け
- 「開発プロセス」と「スキーマ」の関係
- 将来の開発体制
- 上流工程の難しさは変わらない
- 上流と下流の違い
- 3 上流と下流の分業体制
- Column1 さらば「武勇伝」
- 第2章 上流工程の進め方
- 1 要件定義と「トリアージ」
- 2 拡散型思考過程としての基本設計
- 集中型思考と拡散型思考
- 基本設計は「集中型」になり得るか
- 相互批判のインフラ整備としての「標準化」
- 3 基本設計のための図法
- 「手書き図面」の重要性
- 図面には「文法」が必要
- 「意味」に深入りしすぎないために
- 「単純な文法」で「豊かな内容」を表せること
- 4 ビジネスシステムの特性
- ビジネスシステムの3要素
- オブジェクト指向との比較
- 5 現状分析の意義と限界
- 現状分析の進め方
- Column2 上流工程で役立つ資格
- 第3章 基本設計入門
- 1 基本設計の進め方
- 2 概略設計で大枠をとらえる
- DFDとその仲間
- 業務単位をとらえる
- 「写し取られるべき現実」は存在しない
- モデリングセッションの日程化
- 3 データモデリング
- データモデルとは何か
- データモデルなしで作られたデータベースは悲惨
- テーブル内部の「関数従属性」
- テーブル同士の「多重度」
- 実際のデータモデリング
- 4 業務モデリング
- 日本企業で業務分析が軽視されるのはなぜか
- 業務モデリングは今日的な課題
- いかにマニュアルを活用してもらうか
- 作業手順を視覚化する
- 5 機能モデリング
- デザインパターンの活用がカギ
- メニューをどう組み立てるか
- 6 とりまとめとレビュー
- モックアップの効果
- 悩むべき価値のある問題「サブシステム構成」
- 「他人からとやかく言われてナンボ」のテクニカルレビュー
- ユーザーレビューと検収
- Column3 上流工程へのキャリアパス
- 第4章 モデリングパターンと用例
- 1 業務フローのパターン
- 「1. 要求の認識と報告」のパターン
- 「2. 作業指示の立案と発行」のパターン
- 「3. 作業の実施と報告」のパターン
- 「4. 実績の集計と分析」のパターン
- 消えゆく「管理帳票印刷プログラム」
- 2 データモデルのパターン
- 「親子関係」のパターン
- 「参照関係」のパターン
- 「派生関係」のパターン
- 「要求・作業指示・作業実績」のイディオム
- 「バケット別サマリー」のイディオム
- データモデルのアンチパターン
- 3 機能モデルのパターン
- データ処理プログラムのデザインパターン
- その他のデザインパターンと組み合わせ例
- 4 サブシステム分割のパターン
- 「データインタフェースの単純さ」がカギ
- サブシステム構成のパターン
- Column4 「芸」としての上流工程
- 付録 ビデオレンタル管理システムのモデリングセッション
- 業務フローを描く(概略設計)
- データモデルを描く
- 業務モデルと機能モデルを描く
- 最終成果物の納品
- おわりに
- 参考図書
- 索引