不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100(Stuart Sutherland)
書籍情報
- 著者:Stuart Sutherland(著), 伊藤和子(訳)
- 発行日:2013-12-09
- ISBN:9784484131214
- URL:http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1346/
目次
- 序文
- 01 はじめに
- 人間は理性的な動物か
- 目的が合理的なら判断ミスも減る?
- 不合理な思考プロセスとは
- 本書で扱う「不合理」
- 本書の構成
- 02 誤った印象
- 手近な情報による誤謬
- 情報を「手近」にするもの
- 専門家もこの罠からは逃れられない
- 「第一印象」と「手近な情報による誤謬」
- ハロー効果とデビル効果
- 03 服従
- 衝撃的な実験結果
- そのとき、思考は停止する
- 権威に従わない場合
- 虐殺事件がやまない七つの理由
- 04 同調
- 人は習慣によって付和雷同する
- ブーメラン効果
- 慣行やトレンドへの同調
- 群集心理のメカニズム
- 傍観者効果
- 05 内集団と外集団
- 集団思考
- 集団は個人より賢明か
- 制服で人は変わる?
- 外集団への敵意と内集団の結束
- 偏見が生まれる九つの理由
- 06 組織の不合理性
- 公的機関の恐るべき不合理
- 民間企業の不合理な慣行
- 投資アドバイザーを頼るのは金をどぶに捨てるようなもの
- 07 間違った首尾一貫性
- 自分の選択を正当化する心理
- サンクコストの誤謬
- 自己正当化は損得勘定をも超える
- 08 効果のない「アメとムチ」
- 報酬に効果はないのか
- 報酬とモチベーションの複雑な関係
- 罰の効用
- 「自主」と「強制」
- 09 衝動と情動
- 思考の柔軟性を失わせるもの
- 恐怖と欲求
- 願望や退屈が引き起こす不合理な行動
- 10 証拠の無視
- 思い込みに固執したツケ
- 仮説を検証するには
- 人は常に自分の考えが正しいことを確認したがる
- 11 証拠の歪曲
- 思い込みは思考そのものの癖
- 「理由づけ」がさらに思い込みを強くする
- 12 相関関係の誤り
- 錯誤相関
- 誰も先入観から逃れられない
- データは記録すべし
- 異色なものは誇張される
- 13 医療における錯誤相関
- 混同される二つの確率
- 「正確な診断」はどこまで可能か
- 14 因果関係の誤り
- 一筋縄ではいかない因果関係の証明
- 原因と結果
- 人を動かすのは性格か、状況か
- 私たちの気分や感情の原因は?
- 15 証拠の誤った解釈
- 代表性の誤謬
- 統計学と基準率
- 「大数の法則」とサンプルの質と量
- 16 一貫性のない決断、勝ち目のない賭け
- 「期待値」は役に立つか
- 提示のされ方で判断は変わる
- 誘導尋問の効果
- アンカリング効果
- 17 過信
- 「後知恵」の恐るべき影響力
- 根拠のない自信あれこれ
- コントロールの錯誤
- 18 リスク
- リスクが発生するさまざまな要因
- 予測不能な「連鎖的要因」
- 原子力エネルギーと化石燃料のリスク評価
- 19 誤った推理
- 満足化
- 「平均回帰」の原理
- 予測因子の相関関係をどう考えるか
- 「ギャンブラーの錯誤」ほか
- 20 直感の誤り
- 直感的予測法と数理的予測法
- 数理的予測法の注意点
- 予測因子の「重み」
- 数理的予測法はなぜ現実には採用されないのか
- 予測の精度を上げるために
- 21 効用
- 限界効用
- 効用理論の活用法
- 効用理論の限界と可能性
- 効用理論はいつでも最良の方法か
- 費用便益分析
- 医療分野における「費用便益分析」
- 22 超常現象
- なぜ人は超常現象を信じるのか
- 「化学的証拠」のウソ
- 23 合理的な思考は必要か
- 人間の不合理性、五つの理由
- 合理的に考えるために
- 合理的であることは本当に望ましいことか
- 参考文献
- 訳者あとがき