最軽量のマネジメント(山田理)
書籍情報
書籍目次
- はじめに / どうすれば、マネジャーの仕事を減らせるのか?
- そもそもマネジャーは本当に必要なのだろうか
- 「多様性」の影で生まれたのは「世代間のギャップ」
- トーナメントシートみたいな組織図は「情報を集約する仕組み」だった
- 偉い人って一度で全部を伝えてくれない。アレはなぜだったのか
- インターネットは「組織の階層」を破壊した
- 働き方改革でいちばん損しているのはマネジャーです
- サイボウズは人が人を管理することをあきらめた
- マネジャーは完璧じゃなくていい。「理想のマネジャー像」なんていらない
- CHAPTER 1 / サイボウズが捨てたマネジメントに関する6つの「理想」
- 古びた理想を捨てることから始めよう
- (1) マネジャーは「地位」ではなく「役割」である
- みんなが疲れる「権威ごっこ」はもうやめよう
- (2) 必要なのは「スキル」ではなく情報を公開する「覚悟」
- いちばん公開したほうがいい情報は「途中経過」
- (3)「自分が神」になる必要はない「だれが何のプロ」か知っておくだけでいい
- ミレニアル世代以下と昭和世代では行動原理そのものが違う
- (4) 組織図は「ピラミッド型」から「キャンプファイヤー型」へ
- サイボウズの開発部では「マネジャー職」そのものがなくなった
- (5)「100%の忠誠心」なんて求めない「100通りの距離感」を受け入れる
- 「サイボウズの5精神」とか社員にとっては寒すぎる
- (6) 目指すのは「ホワイト企業」より「透明な企業」
- 情報は先にさらけ出したほうが勝ち
- CHAPTER 2 / 離職率28%から4%までの道のりサイボウズがうまくいかなかったときのこと
- サイボウズの「これまで」はあなたの会社の「これから」かもしれない
- 十数年前、サイボウズはとてつもないブラック企業だった
- 時価総額世界2位の銀行員時代。世の中の酸いも甘いも知った
- 三木谷さん、藤田さん、南波さん、堀江さんに飛び込んだ時代
- 「ザ・日本の大企業」で典型的な組織の憂鬱を思い知った
- インターネット時代の夜明けに未完成の「サイボウズ」に出会った
- 青臭いベンチャーに半沢直樹の世界のわたし
- 「成長成長成長」「スピードスピードスピード」「倍倍倍」のベンチャー時代
- 悪魔の成果至上主義「Up or Out」
- 離職率28%。生まれたのは「会社ってなんだろう?」という疑問
- 業績は問題の「隠れ蓑」になる。でも頭打ちになったらどうするのか
- 会社の成果至上主義から、社員の働きやすさ至上主義へ
- CHAPTER 3 / みんなの考えていることが見えなくなったときこそ「ザツダン」
- カリスマをあきらめて、始めてみたのは「ザツダン(雑談)」だった
- 「ザツダン(雑談)」でマネジャーの「視力」を上げる
- 本当の「事実」と個人の「解釈」を浮かび上がらせるには?
- 「みんな」なんて存在しなかった
- たどり着いたのは「100人100通りの自立」
- 発見1 部下の不満は見えないから怖い。見えるようにすれば怖くなくなる
- 発見2 チームが「おかしいとき」って情報が「共有されていないとき」
- 発見3 つまり「情報の徹底公開」こそがマネジャーの仕事を激減させる
- CHAPTER 4 / 最軽量のマネジメントは「情報の徹底公開」たったひとつ
- 団体戦にマネジャーの「地位」や「権威」はじゃま
- 「どこに泊まった」かまで公開されていれば経費の不正は起こらない
- アホはええけどウソはあかん
- 仕事を減らせるだけでなく、「マネジメントスキル」すら一段階下げられる
- サイボウズは経営会議の8割を公開
- 各部署の予算は公開しながら決めていく
- 社員がみずから給与交渉の過程すら公開
- 全員の「希望する働き方」を公開
- ポイント1 「伝えて覚える」から「探して使える」へ・・・
- ポイント2 「いきなりオンライン」ではなく「オフラインで開通工事」
- 効果1 不必要な「忖度」が社内からなくなる
- 効果2 メンバーにマネジャーへの理解が生まれる
- 効果3 一人ひとりに主体性が生まれる
- 「任せる」と「放任」の違い
- CHAPTER 5 / だいたいの問題は「説明責任」と「質問責任」で解決する
- マネジャーには「説明責任」メンバーには同等の「質問責任」がある
- そもそも質問責任を訴えなければマネジャーは大変すぎる
- みんなが見ているところで尋ねる。みんなが見ているところで答える
- 実例1 スイカ割りのスイカに競合の名前を入れるのは適切か?
- 実例2 新入社員がイヤホンを聞きながら仕事するのはアリか?
- 「おかしい」と言える自立は、いつかマネジャーとチームを楽にする
- 説明責任を果たすためにマネジャーは「書く、書く、書く」
- 課題は日の当たるところに置く。一人で抱え込んでいると腐る
- マネジャーにも質問責任がある。「おれもわかんないんだよねぇ」はナシ
- 「上」に対する期待値を上げすぎないでください
- CHAPTER 6 / 会社そのものがなくなる時代に人はどうやって働くのか
- シリコンバレーでも「働きやすさ至上主義」は貫けるか
- 日本で離職率を4%まで下げてからの米国法人で「57%」という記録越え!
- ミレニアル世代がすぎに会社をやめていく理由
- 「会社さん」なんていない。会社のために働く必要なんてない
- 会社は「チームの最終形」ではない
- サイボウズ社員の給与は「市場価値」で決まる
- 「楽しい」とまではいかなくても、「嫌じゃない」ところまでは持っていく
- チームごとの「治外法権」から始めていこう
- 教科書通りのマネジャーにはなれなかった。だからこそ
- おわりに / おじさんを攻撃するでも、若者を非難するでもなく