理屈の妥当性評価チェックリスト
チェックリスト
(1) 主張は具体的か?
- 曖昧な印象論や主観ではなく、具体性のある主張になっているか
- フワフワした主張は論ずるに値しない
(2) 根拠はあるか?
- 主張を裏付ける根拠が無いのであれば、主張は説得力を持たない
- 根拠の無い主張は論ずるに値しない
(3) 主張は議論において重要な論点か?
- 議論において全く重要ではない論点は論ずるに値しない
(4) 根拠は事実か?(虚偽/誤りではないか?)
- 根拠が誤っている、または虚偽である場合、主張の前提条件が成り立たないので論ずるに値しない
- 根拠が存在しても、その根拠が事実ではない/虚偽である場合、主張は説得力を持たない
(5) 根拠は主張と関係あるか
- 根拠が主張と関係ない場合、主張は説得力を持たない
- 例えば、「彼は立派な人物だ。何故なら海が青いからだ」という主張があった場合、「彼が立派な人物」であることと「海が青い」ことは全く関係が無い
(6) 根拠は論点に対して重要な要素か
- 根拠と主張に関係があるとしても、主張の正当性に対して重要な要素で無いなら、やはり主張は説得力を持たない
- 例えば、「彼は立派な人物だ。何故なら車の運転が得意だからだ」という主張があった場合、「車の運転が得意」なことは考えようによっては立派なことかもしれないが「立派な人物」の必要要件かは疑わしい
(7) 議論の前提となる論点は一致しているか
- 同じ議題について論じているつもりでも互いに異なった論点を重視していることがある
- 意図的に論点をずらす事で議論を混乱させる詭弁テクニックもある
- 論点は必ず一致させ、簡単にずらさないようにする必要がある
(8) 権威主義に過ぎないのではないか
(9) 人格攻撃に過ぎないのではないか
(10) トートロジーになっていないか
- 例えば、「性的な表現は悪いものだ。何故なら性的な表現は悪いものだからだ」という主張があった場合、主張と根拠は完全にトートロジーになっており、主張の正当性を確立できていない
(11) 信念や願望を根拠とすり替えていないか
- 根拠が信念や願望である場合、それは有効な根拠とは言えない
- 例えば、「彼は良い人間だ。何故なら良い人間であるに違いないからだ」という主張は、願望を述べているだけで根拠に成り得ない
(12) 反転可能性は成立するか
- 主張の対象を反転した場合に正当性を維持できなくなるものは主張の説得力に欠ける
(13) 個別事例を一般化してはいないか
(14) 一般論を個別事例に適用してはいないか
(15) より妥当な解釈が存在しないか
(16) 確証バイアスに過ぎないのではないか
(17) 生存バイアスに過ぎないのではないか
(18) 論点をずらしていないか
(19) 詭弁を弄していないか
参考資料