KISS原則
1. 原則
小ささと単純さを保て(Keep It Small and Simple)
- ソフトウェアは小さく単純に保たれねばならない。大きく複雑なものになっている場合は、設計やコンセプトが混乱を来している可能性が高いので、根本的な再検討が必要である。
2. 根拠
保守性の向上
- 小さく単純なモジュールは処理内容を理解しやすく、保守が容易になる。一方、大きく複雑なモジュールは理解することが困難となる為、保守の難易度が上がる
拡張性の向上
- 複雑な機能を単純な処理の集合体として実装した場合、処理と処理の間に別の処理を噛ませることが容易となるため、機能の拡張が容易である
テスト容易性の向上
- 小さく単純なモジュールは、単純な処理の組み合わせであるがために、それぞれの処理の役割が明確になる。この特性によって、単体テストの実施が容易となる。結果としてメンテナンス性も高まる
3. 指針
大きなものは小さく、複雑なものは単純なものの組み合わせで実現する
- 大きなモジュールは小さなモジュールの集合体となるように分割し、複雑な処理は簡単な処理の集合体となるように分割する。
巨大な一枚岩のようなモジュールを作らない
- モジュールは小さく単純に保つべきであることは先に述べた。したがって、巨大でひとつの関数に全ての処理が詰め込まれたようなモジュールを書いてはならない。
4 注意事項
参考資料