パフォーマンスチューニングは必要になるまでやらない
        1. 原則
- パフォーマンスチューニングはその必要が明らかになるまで手を付けてはいけない
 
- いきなりパフォーマンスチューニングを行うのではなく、実際に計測してその必要性を証明することが先である
 
- システムが必要十分なパフォーマンスを発揮しているなら、パフォーマンスチューニングを行わない
 
- パフォーマンスはマシンスペックのスケールアップで解決できたりするので、いきなりソフトウェア的なチューニングを行ってはならない
 
2. 根拠
(1) 机上の空論になりがち
- 計測しない状態でのパフォーマンス論議は机上の空論になりがちである
 
- その議論をしている時間があるなら実際に計測した方よい
 
- 計測して得られた数値を元にアクションを検討すればよいのであって、計測も無しにパフォーマンスを議論することは時間の無駄である
 
(2) 保守性の低下
- パフォーマンスを優先した設計はトリッキーな実装になりがちで保守性が低いことが多い
 
- 原則として保守性は最重要項目であり、パフォーマンスより保守性を優先するべきである
 
3. 指針
- まずは計測する
 
- 十分なパフォーマンスを発揮しているならそれ以上何もしない
 
- 性能に問題があった時のみパフォーマンスチューニングを行う
 
4. 注意事項
- 明らかに見えているボトルネックを無視しろというわけではない
 
- 見えていないにも関わらず想像で議論するべきではないという事が論旨となる
 
参考資料