FRICTION(フリクション) 職場の問題を解決する摩擦の力 (Robert I. Sutton, Huggy Rao)
書籍情報
書籍目次
- 第1部 舞台を整える
- 第2部 摩擦の最適化の要素
- 第1章 他者の時間の受託者
- 第2章 摩擦を解析する
- 第3章 フリクション・フィクサーの取り組み方
- 第3部 摩擦の罠
- 第4章 無自覚なリーダーたち
- 第5章 足し算という病
- 第6章 連携の破綻
- 第7章 一酸化ジャーゴン
- 第8章 スピードと興奮
- 第4部 終わりに
はじめに
- 摩擦とは
- 摩擦の負の側面
- 摩擦にまつわる悲惨な話
- 摩擦の無い組織もまた間違い
第1章 他者の時間の受託者
- チャーチルのメモの話
- 5つのモットー
- (1) 芝を刈るように繰り返し挑む
- (2) 組織を柔軟な試作モデルと捉える
- (3) 口先だけの人ではなく、実際に行動する人を称え報いる
- (4) 責任の在処ではなく、問題を解決することに注力する
- (5) 摩擦による問題を鎮火した者だけでなく、そのような問題を回避した者も称えよ
第2章 摩擦を解析する
第3章 フリクション・フィクサーの取り組み方
- 支援のピラミッド
- システム全体のデザインと修復
- 局所的なデザインと修復
- 保護
- 誘導
- リフレーミング
第4章 無自覚なリーダーたち
- 権力を持つ者は摩擦の問題に気付かず悪化させる
- 権力がもたらす負の側面3点
- 権力があると感じた人間のムーブ:
- (1) 自分のニーズを満たすことを重視する
- (2) 他人のニーズや行動に注意を払わなくなる
- (3) 自分にはルールが適用されないかのように振る舞う
- リーダーの無自覚によって引き起こされる6つの影響:
- (1) エグゼクティブへの過剰反応
- (2) 愚行の掛け算
- (3) 意思決定健忘症
- (4) クッキーに唾を付ける
- (5) 聞いているふり
- (6) 手伝うつもりが裏目に出る
- 見当違いへの対処方:
- 発信より受信を心がける
- 同行する、手助けする、実際に仕事を体験する
- 部下に敬意を払う
- ヒエラルキーを「伸び縮み」させる
- ヒエラルキーを無くすことはできない
第5章 足し算という病
- 足し算バイアス
- 自己奉仕バイアス
- 引き算は評価されない
- 引き算の為の確認事項(P151)
- 引き算の為のツール(P157)
- 引き算の為のシンプルなルール
第6章 連携の破綻
- 組織間の連携の破綻の原因
- 組織間の連携の破綻の対処方
- 組織での知識や行動を1つにまとめる方法
- 調整に伴う混乱を防ぎ、解決する方法
- (1) 新人が業務ではなく組織に馴染めるようにするオンボーディング
- (2) システムを動かしている人間に近づき、個人的な関係を築く
- (3) 優れた物語が調整を促す
- (4) 「連携」を専門とする職務やチームを作る
- (5) 引き継ぎを改善する
- (6) 迅速に調整を行う
- 調整そのものを減らす取り組み
第7章 一酸化ジャーゴン
- 一酸化ジャーゴンとは
- 一酸化ジャーゴンの種類
- (1) 分かりにくい戯言
- (2) 無意味なデタラメ
- (3) 社内用語
- (4) 専門用語ごちゃまぜ症候群
- 一酸化ジャーゴンの対処法
- そのような言葉を使うのをやめる
- 訂正していく
- ジャーゴンづくりに走るものを評価しない・除去する
第8章 スピードと興奮
- スピード重視のリスク(企業)
- スピード重視のリスク(個人)
- (1) バーンアウト
- (2) 自分本位な行動
- (3) いじめ
- (4) お粗末な意思決定
- (5) 創造性の死
- スピード重視のリスク(企業)
- 対処法
- (1) 正しいスタートを切る為に一旦立ち止まる
- (2) 愚かな行動に出る前に、立ち止まって思考することを促す質問をする
- (3) あなたのタイムズスクエアはどこにある?
- (4) 仕切り直す
- (5) 摩擦を活用してリズムを生み出す
- (6) コミュニケーションを集中的に行う時間と全く行わない時間を作る
第9章 あなた自身のフリクション・プロジェクト
- リーダーの指針となる教訓:
- (1) 目的地ではなく旅というプロセスを重視する
- (2) ささやかな取り組みを大きな取り組みに結びつける
- (3) 「潤滑剤」タイプの人と「粘着剤」タイプの人を適切に配置する
- (4) 最高のフリクション・フィクサーは摩擦を使い分けることができる
- (5) 礼節・思いやり・愛により摩擦の最適化を加速する
- 混沌とした状態を想定し、受け入れること