THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義(Saul Perlmutter, John Campbell, Robert McCoun)
書籍情報
- 著者:Saul Perlmutter(著), John Campbell(著), Robert McCoun(著)花塚恵(訳)
- 発行日:2025-06-23
- ISBN:9784296000999
- URL:https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/25/06/10/02068/
書籍目次
- はじめに ――情報に圧倒されやすい時代を賢く生きる思考法
- 「何も考えずに意思決定され、損する」ことは意外に多い
- ツールとしての科学 ――その輝かしい実績と影
- 「科学者でない人」こそ、科学が役に立つ理由
- 現代人に不可欠な科学的思考を理解し使いこなす
- カリフォルニア大学発・世界のエリート大学生に人気の「最新バージョンの科学的思考」講義
- パート1 「現実」を知る: 目の前の出来事を、科学的に理解するには?
- 第1章 決断、決断、また決断 ――「どうやって決断するかを決めること」が実はいちばん難しい
- 第2章 現実と、それを確かめるツールの使い方 ――感覚だけに頼らず科学のツールも信頼する
- 第3章 何が何を引き起こすのか ――因果を科学的思考でとらえる方法
- パート2 「不確実性」を理解する ――わからないことはわからないと謙虚に受け入れると、本質が見えてくる
- 第4章 状況に応じてスマートに意見を翻せる人は何が違うのか ――蓋然的思考の凄い力
- 第5章 過信と謙虚さ ――未知のものごとを正しく見通す力をつける
- 第6章 ノイズとシグナル ――多すぎる情報から意味のあるものを見抜くには
- 第7章 「そこにないもの」を勝手に見るな ――想像上のパターンに騙されないために
- 第8章 「少しでもマシなほう」を選ぶために ――許容可能なエラーはどっち?
- 第9章 「統計的不確かさ」と「系統的不確かさ」 ――2種類の「測り間違い」とその対処法
- パート3 「為せば成る」という姿勢 ――困難を乗り越え成功するために
- 第10章 科学的楽観主義 ――科学者たちはどうして「いずれは月に+B29到達できる」と挑み続けられたのか?
- 第11章 順序を立てる・概算を出す・上限と下限を決める ――複雑な問題に取り組むための三大戦略
- パート4 「思考の穴」に落ちないために ――なぜ「明らかな間違い」にいつの間にか陥ってしまうのか
- 第12章 人は意外に経験からは学ばない ――習慣と認知バイアスからわかること
- 第13章 科学にも間違いはある ――自分に騙されないために知っておくべきこと
- 第14章 「確証バイアス」から逃れるために ――「ブラインド解析」を使いこなす
- パート5 「力を合わせる」 ――集団に働く力学を科学で解き明かし日常に生かす
- 第15章 集団は知恵も狂気ももたらす ――賢い人を集めても、優れた決断を下せるとは限らないが、やり方しだいでうまくいく
- 第16章 事実と価値を科学的に調和させるには
- 第17章 討論における課題 ――「生産的な話し合い」は実現可能か?
- 第18章 「最先端の科学的思考 = 3M思考」に自分をアップデートするために
第1章 決断、決断、また決断 ――「どうやって決断するかを決めること」が実はいちばん難しい
- 「決断」の難しさについて:
- 自分に知識が無い状態でどのようにして「必要な情報」「信頼できる専門家」を見極めるか
- 得られた情報をどのように意思決定に利用するか
- 最終的な決断を「誰が」「どのように」するべきか
- 科学的ツールの活用:
- 「正解を探す」よりも「うまく考える」方法論が必要
第2章 現実と、それを確かめるツールの使い方 ――感覚だけに頼らず科学のツールも信頼する
- 人間はエビデンスよりアイデンティティで立場を決める生き物:
- 例えば、気候変動や個人の銃所持に関する議論
- 人間は対立した意見を持つ他人を尊重しない生き物:
- 意見が対立すると本能的に「相手が間違っている」と考える
- 「真実の見え方は人によって異なる」と考え方を受け容れている人間は少数派
- 科学的手法を使う
- 全てを疑う
- 再現性
- トライアンギュレーション
- インタラクティブな探索
第3章 何が何を引き起こすのか ――因果を科学的思考でとらえる方法
- 因果関係
- 相関関係は因果関係を含意しない
- 因果関係を証明する為に実験する
- ヒルの判定基準:
- 相関の強さ
- 一貫性
- 時間性
- 用量反応
- 妥当性
- 類似性
- 単一因果と一般因果
第4章 状況に応じてスマートに意見を翻せる人は何が違うのか ――蓋然的思考の凄い力
- 蓋然的思考:
- ある事柄については「強く確信」し、別の事柄については「多少疑いがある」というように個別に確信度を持つ
- 新たな事実が判明する度に確信度や信頼度を更新していく
- 多くの人間は0か100かの二元思考に陥りがち
- 不確実さを表明する表現:
- 確率で表現する
- 確信度を定量的なパーセンテージで表現する
- [MEMO]
- インテリジェンス系の書籍に殆ど同じことが書いてあった
- そちらの本を読んだ方がいいかもしれない
第5章 過信と謙虚さ ――未知のものごとを正しく見通す力をつける
- 専門家としての過信
- 知的謙虚さの重要性
第6章 ノイズとシグナル ――多すぎる情報から意味のあるものを見抜くには
- シグナルのノイズ
- シグナル:
- 何かしらの存在を証明する手がかり、証拠
- ノイズ:
- シグナル以外の情報全て
第7章 「そこにないもの」を勝手に見るな ――想像上のパターンに騙されないために
- WIP
第8章 「少しでもマシなほう」を選ぶために ――許容可能なエラーはどっち?
- 100%確実性が無い状況で決断を下す
- アメリカの裁判の場合:
- 証明度の高さで決める
- 2種類のエラー:
- 真陽性 → 正しい
- 真陰性 → 正しい
- 偽陽性 → エラー
- 偽陰性 → エラー
- よりマシなエラーを選ぶ
- 価値判断の問題
- 偽陽性/偽陰性の排除は難しい
- 個人の価値判断やリスク評価のクセで大きく変わってくる
- 基本的に具体的な検証や実験を行う機会は無い
第9章 「統計的不確かさ」と「系統的不確かさ」 ――2種類の「測り間違い」とその対処法
- 統計的不確かさ
- 系統的不確かさ
第10章 科学的楽観主義 ――科学者たちはどうして「いずれは月に+B29到達できる」と挑み続けられたのか?
- 科学的楽観主義
- 為せば成るという考え方
- 抱えている問題はいずれ解決できるという期待
- ゼロサムゲームにおける考え方:
- パイそのものを大きくするという新たな選択肢を提示することでゲームのルールを変える
第11章 順序を立てる・概算を出す・上限と下限を決める ――複雑な問題に取り組むための三大戦略
- 三大戦略:
- 順序を立てる
- 概算を出す
- 上限と下限を決める
- フェルミ推定の活用
- フェルミ推定と3つの戦略
- 理解の順序を立てる
第12章 人は意外に経験からは学ばない ――習慣と認知バイアスからわかること
- 習慣:
- 自動思考、思考リソース節約などの思考のクセ
- 新たな学習を妨げる
- 認知バイアス:
- 習慣と同じく学習を妨げる
- バイアスを克服するテクニック:
- 逆に考える
- 要するに最悪の場合どうなるかを想定する
- 3つ以上の要素が関わる場合:
- 別の選択肢を検討する
第13章 科学にも間違いはある ――自分に騙されないために知っておくべきこと
- 良い科学と悪い科学
- 悪い科学:
- (1) 殆どの事を正しく行っているが、肝心な部分で間違えている
- (2) 病的科学
- (3) 疑似科学、カーゴ・カルト・サイエンス
- (4) インチキ科学
- 怪しさのカテゴリ:
- WIP
- 288
- ケーススタディ:
- 常温核融合
- 水の記憶
- 「トルク」と統合失調症に関する仮説
第14章 「確証バイアス」から逃れるために ――「ブラインド解析」を使いこなす
- ブラインド解析
- 二重盲検
第15章 集団は知恵も狂気ももたらす ――賢い人を集めても、優れた決断を下せるとは限らないが、やり方しだいでうまくいく
- 集団浅慮について
- モブ行動
- 集団浅慮の兆候:
- WIP
- 334
- 人間の行動に重大な影響を及ぼすもの:
- 情報的影響(根拠の強さ)
- 規範的影響(数の強さ)
- グループで行う決断の質を高める方法:
- WIP
- 344
第16章 事実と価値を科学的に調和させるには
- 事実と人間の感情がコンフリクトする場合の考え方
- WIP
- 365
第17章 討論における課題 ――「生産的な話し合い」は実現可能か?
- WIP
第18章 「最先端の科学的思考 = 3M思考」に自分をアップデートするために
- WIP